
2026.02.01CODEX Japan
2026年に向けたカカオ原料拠点の整備計画.
世界的なカカオ価格高騰と供給不安に対応するため、大手食品メーカーは2026年までの原料拠点整備計画を発表した。画像は、計画の中核となる優良カカオ苗の育苗施設(ナーセリー)の様子で、生産性向上と持続可能なサプライチェーン構築を目指す。
カカオ豆の国際価格が高騰し、気候変動や病害リスクにより持続可能な調達が喫緊の課題となる中、大手製菓メーカーA社は、2026年を目標としたカカオ原料拠点の抜本的な整備計画を発表した。これは、将来的な原料供給の安定化と、トレーサビリティを確保した持続可能なサプライチェーンの構築を目指す戦略的投資である。
本計画の核となるのは、現地生産基盤の強化と、病害に強く高収量な優良品種の普及だ。画像に写っているのは、整備が進む現地育苗施設(ナーセリー)の様子である。日差しを調整する黒い遮光ネットの下、生命力に満ちたカカオの若木が土入りのビニールポットに整然と植えられており、計画の着実な進行を物語っている。このナーセリーでは、現地スタッフの指導のもと、何万本もの優良苗が育成され、提携農園に提供される予定だ。
A社は、2026年末までに、認証を受けた持続可能なカカオの調達量を現在の水準から大幅に引き上げる目標を掲げる。具体的には、優良苗への植え替えを加速させるとともに、画像奥に見えるように、現地専門家による土壌管理や最新の栽培技術指導を強化し、農園の単収を平均で30%向上させることを目指す。これにより、農家の収入安定化と環境負荷の低減を両立させる。
カカオ市場の不確実性が高まる中で、A社の垂直統合的な原料拠点の整備は、リスクヘッジだけでなく、企業の社会的責任(CSR)を果たす上でも重要な戦略であり、今後の業界全体の動向を左右するものとして注目されている。